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差をつける!警備業界で役立つ資格&スキル

圧倒的な差をつけろ!警備資格Vol.2

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核燃料輸送警備業務検定について

検定にはさまざまな種類がありますが、その中には核燃料輸送警備業務の検定もあります。この検定では、運搬中の核燃料物質等危険物について、盗難などの事故発生を未然に防ぐ業務を遂行するために必要とされるスキルやノウハウについて試験が行われます。

警備業務に関する基本事項も問われますが、それ以外の専門的な出題内容についてまとめました。まず警備に関する専門的な知識と周辺知識という位置付けで警備法や人権に関する基礎知識が含まれる憲法、刑法、刑事訴訟法、さらには警察官による避難誘導などに関する法律である警察官職務執行法や拾得物に関する扱いのルールである遺失物法に関して出題されます。また、この検定独特の内容として、核原料・核燃料物質や原子炉の規制に関する法律などの核燃料物質等危険物運搬警備業務に必要な専門知識が問われます。さまざまな事態に対応できるようにということで細菌兵器や化学兵器に関する法律についての出題もあります。核燃料の運搬を行う場合、何事もなく目的地まで到着できればよいですが、途中でトラブルに遭遇した場合、運搬している核燃料の扱いを間違えると大変なことになります。そのため、核燃料輸送警備業務検定では、放射線や核燃料物質の化学的な性質に関する理解も問われます。 原子の構造やウランの核分裂などの知識から化学兵器や毒性物質に関することまで幅広い知識を必要とする問題が出題されます。

さらには、核燃料を運搬や伴走をする車両は特殊であるため、その車両の構造や装備品、無線システムの構造や機能、そして運搬容器や運搬方法に関する基本的知識に関する問題も出されます。この出題項目も、法令に関する出題と同じく学科試験のみです。核燃料を安全に運搬するためには、運搬に関する知識や技術はもちろん、周囲を警戒し危険を早く察知するためのノウハウも必要となります。そういった分野に関する核燃料輸送警備業務検定の範囲として、車両による伴走、周囲の見張りに関して出題があります。

この出題範囲は、学科だけでなく実技試験も含まれます。実技に関しては、車載用無線機の点検のやり方や、運搬中や駐車場でのVTRなどを活用した見張り、定時連絡などの要領を確認されることになります。学科については、核燃料などを運搬する車両に伴走する場合の役割分担や、適度な車間距離、車線変更要領、そして駐車場への誘導要領などの知識が問われるかと思います。核燃料を安全に運送することができず、途中で盗難などのトラブルが発生してしまった場合、警備員には適切な応急措置が求められます。

初期対応を誤ると重大な事故に発生する可能性がありますので、非常に大切な出題範囲といえます。学科と実技があり、実技については、放射線の測定器具の操作方法や火災発生時に使用する吸収材や消火器の操作方法、点検要領などについての試験が行われます。学科については、放射線測定器具の原理や種類、事故発生時の警察機関との連携に関する知識、警戒棒の取扱い、さらには負傷者の応急処置や避難誘導などについて出題されるかと思います。

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